人の心を動かし、惹きつける感動マーケティング

この世にはマーケティングと名のつく手法は数え切れないほどあります。ですが、そのほとんどがお客様のことを考えている手法ではなく、ビジネスオーナーなどビジネスサイドを中心とした戦略です。もちろんビジネスは売り上げを増やしたり、店舗数を増やしたりと拡大していくのは大事なことですが、売り上げにばかり囚われているとお客様の満足度にまで目が届かず、結果的に事業として失敗してしまう可能性が高いです。

マーケティングとはあくまでもあなたのお店や製品の魅力をお客様に的確に伝えることが目的であって、それがずれてしまうとただの詐欺のような広告（宣伝）になってしまいます。

感動マーケティングとは究極のマーケティングではないでしょうか？わざわざ宣伝やPRを行わなくても、お客様自らが情報を発信・共有し、自らが歩く広告塔になります。結果的にオーガニックリンクやメンション、キーワードが増え、HPへの流入はもちろん、売り上げ向上にも繋がります。

お客様に対して過度な割引を行う必要もないので、価格競争に飲み込まれることもありません。

ビジネスとは悪いことをせずともお客様と会社両方またはステークホルダー全体がWin-winとなる構造が最も好ましいのですが、目先の売り上げのことしか頭にない経営者も少なくありません。そういった悪意をもったマーケティングにだまされてしまい、経営者だけが幸せになるといった例もございます。

知名度の高い個人や団体を使った「インフルエンサーマーケティング」

芸能人や影響力のある個人や団体を使ったマーケティングのことを「インフルエンサーマーケティング」と言います。かなり有名手法で、多くの方が知らず知らずのうちに影響を受けていると思います。例えば、憧れの美人モデルさんがシャンプーのCMに出演していたら、このシャンプーを使えばこんな綺麗な髪になるのかな？などと想像をかき立てるでしょう。次に、グルメタレントで有名な方が美味しそうに食べている広告があれば美味しいに違いないと購入を検討する方は少なくないでしょう。

このようにインフルエンサーマーケティングとはインフルエンサーのイメージに引っ張られて製品やサービスにも影響する心理作用をつかったマーケティング手法です。ここまでは悪徳でも何でもなく、逆にわかりやすいというメリットでもあるくらいです。ここで問題なのが、騙している場合です。例えば、インフルエンサー自身に責任があるかどうかは別として何の科学的根拠もない健康食品をあたかも効果があるかのように販売するのは詐欺的行為ではないでしょうか？

このように著名人を広告塔として利用した場合、その人のイメージや知名度により一度は売れるかもしれません。話題にもなるかもしれません。しかし、製品やサービス自体に質が足りていなければ、必ずすぐに廃れます。インフルエンサーマーケティングをするのであれば、製品の品質を最大限高め、そのイメージにぴったりな人に製品の魅力を虚勢ではなく正しく伝えてもらうことを意識しましょう。

不安をあおって思考を停止させる「恐怖マーケティング」

昔から品を変え、やり方を変えながら常に存在している詐欺。多くの詐欺ではお客様（被害者）の不安や恐怖などのマイナス感情をあおってお金にしています。よくあるオレオレ詐欺なんかもその典型です。事故に遭った、何かを壊してしまったなどと架空（である場合が多い）のお金がかかる状況を作り出した上で緊急性をアピールをして相手を焦らせ冷静な判断が出来ない心理状況へと追い込みます。

マーケティングでもこのように製品を買う理由として不安や恐怖心をあおってマーケティングをする人も残念ながら多くいらっしゃいます。もちろんその恐怖や不安が本当のことなら課題を解決することになるので、全く問題のないことですが、その状況が故意につくりだされたものである場合などは誰も幸せになりません。もしお客様に製品やサービスの魅力を伝えたかったり、知ってもらいたいのなら不安をあおるではなくどのようによくなるか、ポジティブな内容にして伝えるようにしましょう。お客様に不安という一過性の感情で製品を買ってもらうよりも、明るい明日のためにと前向きな気持ちで購入をした方がリピート率も高く、良い口コミを投稿してくれる可能性も高まります。

情や思いやりを利用する「心理マーケティング」

UNICEFや動物愛護団体のような社会貢献度の高いことをしているふりをして騙す人がいます。例えば、売り上げの○○パーセントをアフリカの子供達の教育のために寄付しますと言いながら、実際は全て会社で着服するなどお客様の優しさや思いやりを利用したマーケティングを行う会社があります。

現代のビジネスの基本として大企業であればなおのことですが環境権全体を意識し、SDGsなどにも配慮したビジネスを行う事は大前提です。しかし、それらを売り上げ向上または融資を受けるためなどに利用しようとする人々がいるのもまた事実。SDGd、エコ、環境への配慮などの社会貢献はビジネスを行う全ての人の責任、お客様にお金を出させるための理由にしてはいけません。製品の魅力と社会貢献が相まってお客様の共感をよび、継続的な購入を促すことが出来るようになるのです。

事実とは異なる表現を掲載する「コンテンツマーケティング」

「必ず病気が治る」「絶対に痩せる」「１００％儲かる」、世の中には甘い誘惑がたくさんあります。実際PCやスマホを利用する際に出てくる広告の多くはこのようなうさんくさい広告であることが多いですよね。しかし、悩んで悩んで最後にわらにもすがる思いで到達した広告により騙される人は少なくありません。もちろんその広告が存在するのは、そのような広告に騙される人が一定数いるからですが、人を騙して増えた売り上げは決して続きません。消費者庁に訴えたり、悪い口コミを書かれたりして結局最終的にはビジネスとして成立しなくなってしまいます。

コンテンツはお客様に文面だけでなく、動画や絵、イラストなどの情報も加えることによって製品の魅力または必要性を気づかせてあげることが目的です。嘘を言って、売り上げを増やしても意味がありません。

どんな戦略や心理学を用いたマーケティングも「感動」には敵いません。

圧倒的なクオリティを見せつけられ、その世界観の惚れてしまうと何度でも訪れ、サービスを受けたくなります。

しかし、感動はこれさえやれば達成できるなどという生やさしいものではありません。様々な高クオリティのサービスや品物があわさることでようやく感動が生まれ、お客様を虜にするのです。

デジタルサイネージだけでお客様に感動を与えることが難しいですが、他のものとの連携や全体のサービスの一部としてお客様の満足度を向上させる助けにはなるでしょう。従来のポスターでは表現しきれなかった世界観もサイネージを使えば、多くの情報をより的確に伝えることが出来ます。音やセンサーと連動して、お客様の参加型サイネージを運用することも可能になります。

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